企業を経営して行く場合、常に成長していくことを考える。
売上、利益、従業員の質、 製品の質、サービスの質、企業ブランド等の向上を目指して常に努力していく。

これらの全てが達成されなくても、1つを犠牲にすれば長期的に全体が成長するということで、一風変わった戦略を取ることもある。
企業の成長は人生と同じで、常に色々な側面から成長しながら前に進んでいくのである。

海外進出においては、この中で売上が一辺倒に重要視されている場合が多い。
また、売上以外に効果を測定するのが難しいというのも事実であり、それが多くの中小企業の海外進出を難しいものにしているのも事実である。

このコラムは、海外進出を通じて、企業が成長していくことを念頭において執筆されている。
かわいい子には旅をさせろ、という諺があるが、まさにそれである。
かわいい子にはなぜ旅をさせるのか、旅をさせることで様々な経験をし、成長していくことでその子が幸せな人生を送れることを願っているからであろう。
その子が幸せになるのには、お金が全てではない。
様々な側面から幸せを理解するべきである。

海外進出という経験を経て、企業、従業員が幸せになれるように、更には、企業にとって幸せになるということは利益を生み出すことであり、海外進出という経験が利益を生み出す要因となるように、このコラムが役に立てば幸いである。