弊社のような厳しいコンサルティング業務をこなす企業にとって、仕事を通じて人が成長する要因とはなんであろう。

私はこのように定義する。

仕事への好感 x 仕事への情熱 x 恐怖感 x 欲望

好感
やはり、その仕事が根っから嫌いということではなかなか前に向いて進めない。
ある程度、好感くらいは感じる仕事に着く必要がある。
ただし、状況などから好感を持てない仕事に一生懸命取り組み、長期間かけてそれが情熱へ変化した人も多くいる。

情熱
仕事への情熱は別の章で述べるが、情熱を持てるようになるには様々な困難を乗り越えなければならない。
情熱を持てるところまで来ることだけでも大変なのである。

恐怖感
顧客の期待を裏切る恐怖感、同僚の期待を裏切る恐怖感、関連業者の期待を裏切る恐怖感、仕事がなくなってしまうという恐怖感、給料が減ってしまうという恐怖感、解雇になるという恐怖感、支払いが出来ないという恐怖感、会社が倒産するという恐怖感等、これらの恐怖感も人が成長していくうえで重要である。

欲望
アメリカの心理学者であるMaslowによると、人間の欲は以下の順番で更に上位にある欲を求めていくという。

生理的欲求→安全への欲求→社会的欲求→自我欲求→自己実現欲求

この理論が正しいかどうかは別として、人が仕事をするのに持っている欲求は以下のようなものがあるだろう。

社会に貢献したい
周りに認められたい
良い仕事がしたい
面白い仕事がしたい
出世したい
金銭を稼ぎたい

これらの欲をバランスよく持つことも大切である。
成長していくに伴って、自分自身の活動がどのような欲から発せられているのかを考えていくのも良いであろう。
我々のようなコンサルタントは常にどのような欲が根底にあるのかを考えながら重要な交渉に臨んでいる。

特に最近感じることは、日本のように、社会が豊かになるにしたがって、人を成長させる重要な要因となる恐怖感が減っているように感じる。
私はコンサルタントとして独立してから、ここまで来るのに最も重要だったものは恐怖感だったと感じる。
また20代は欲望が一番大きく、30代後半くらいから情熱を感じられるようになってきた。
今後はこれらの割合がどのようになるか、正直自分でも分からない。

この記事を通じて、皆さんが仕事を通じての成長ということを考えるきっかけになれば幸いである。