売上と利益ではどちらが大事か、ということは鶏と卵的に議論される場合もあるし、戦略的にどちらを重要視するかという意思決定において議論されることもある。

大企業や安定した経営を行っている企業では、利益を重視する声が多く聞かれることもある。

我々のようにゼロから企業を立ち上げてきた者にとって、利益を重視する人達は甘えていると感じられる。
売上が上がって当然、あるいは利益率が低い売上は必要ない、といった考えが根底にあると思うが、売上が上がって当然ということ自体が甘えている。
もっと顧客がお金を払ってくるれることに対して感謝の気持ちを持つべきである。

また、基本的に利益というのは売上が上がって始めて議論できるものであり、利益重視を唱える人たちはその認識が欠けている。
利益の低い売上でも先ずは受注し、そこから利益を上げていく努力は可能であるが、売上がないのに利益を上げることはできない。

日本企業の元気がなくなっているという声が聞かれる場合、この利益重視の考えをもう一度見直し、少しでもお金を払ってくれようとする顧客に感謝の気持ちを込めて接することを忘れてはならない。