皆さんはビジネスプランを作ったことがあるだろうか。
あるいは、PDCA(Plan, Do, Check Action)という言葉をご存じであろうか。

事業を新しく展開するには事前に良く計画し、調査を行い、実行し、分析し、といったことが必要であるといわれる。

これらを行うヒトとカネを持っているのが大企業である。

中小企業において、事業計画を練ることが出来る人材がどれほどいるであろうか。
調査を行えるヒトが中小企業にどれだけいるであろうか。
結果を冷静に分析できる人がどれだけいるであろうか。
これは、従業員の能力という問題ではなく、中小企業にとって新規事業はそれほど毎日のように盛んに検討されることではないことから、この部分でヒトが育たないというのが実情である。
但し、中小企業では大企業と違い、中堅社員でも会社全体のことを見て、考えて行動する能力を養っている。
このような利点を上手く生かす仕組みを作ることによって、海外進出を成功に導いていくことが出来る。

特に海外で事業を展開するにあたっては、最初の手続き(例えば法人設立や現地パートナーとのコンタクト、交渉)等も重要であるが、これらを進めていけるヒト、カネを十分に備えている中小企業は少ない。

大企業ではこれらの業務を専門に行う部門を備えていることも多く、効率よく業務を進めることが出来る。

さて、では中小企業の場合はどうするか。
海外進出事業を通じて、ヒトが成長し、カネやモノにフィードバック出来る仕組みを作っていくしかない。
基本的に大企業もそういうプロセスを経て、現在大きくなったのである。

出来るという希望を持ち、かつ正確で冷静な分析を行い、大胆な行動力で事業を成功に導いていくことが大切である。